本気で挑むわんこそば
11月17日 金曜日 盛岡
今日はクロコダイルに襲われる夢を見ました。怖かったー
カイロがあると、ポカポカでした。
ついに、わんこそば。
朝ごはんは食べずに、岩手山の麓の溶岩流を見に行きました。
少し雪がありました。
来週からは通行止めになるみたい。間に合って良かった。
駐車場のおじさんに聞くと、ずっと溶岩流の中を歩いて行って、1キロほど行くと展望台があるのでそこから帰りは舗装路を歩いて帰るといいそうです。
しかし、雪!
雪積もったら一面真っ白で溶岩流まったく見えなくなっちゃうな。
日が当たってる方は雪が溶けてるので、進行方向は雪だけど、後ろ向いたら真っ黒で面白かったです。
歩きにくいゴロゴロの溶岩の上を行きます。1キロ以上歩いた気がします。足首クリクリなりました。
岩手山がとても綺麗。
260年も前から変わらない景色。
異世界でした。
誰もいなかったので、足を止めるとシーーーンと静かで、心がすーっと穏やかになります。気持ちいい空間。
真っ黒い溶岩に、自分の中の真っ黒い気持ちが吸い込まれて行くような気がしました。
石っ子賢さんの石碑。
結局1時間ほど歩いて、いい感じにお腹空いてきましたよー。
盛岡市内にもどり、わんこそばの有名店、東屋へ。
ちょうどお昼時だったので少し混んでいました。
わんこそばのお客さんは二階に通されます。入ると、おおー、わんこそばやー
細長いテーブル席に着くと、オーダーを取りに来ます。
わんこそばコースは2つあり、
3240円のコースは薬味や付け合わせが付き、食べたお椀を残して数えるコース。
2700円のコースは薬味が少しで、食べたお椀は下げられるので、自分で数を数えるコース。
つまり、最後に写真を撮りたいなら高い方のコースにしろと言うことでしょう。
周りを見るとみんな3240円のコースみたいでした。
付け合わせいらないんだけどなー。なぜなら本気と書いてマジだから!
となりのテーブルでは中年女性が奮闘しています。
給仕さんが、じゃんじゃん〜と言いながらそばを入れてます。
薬味や付け合わせが運ばれてきました。
おばちゃんが、たくさん食べれるコツを伝授してくれます。
そばつゆは飲まない。(捨てる用の桶に入れる)
なるべく噛まずに飲み込む。
東屋特製のエプロンをつけて、これから始まる競技に集中します。
準備が出来たらお椀を目の高さにあげて下さいと給仕さん。
さぁ、いこうか。
じゃんじゃん来い!!
一杯目をつるっと飲み込み、さぁ!次ぃぃ!!
・・・。
次ぃぃぃぃ!!
・・・?
じゃんじゃん来ない。
マンツーマンじゃ無いんですね。
隣のテーブルの給仕さんが兼務するようで、なかなかテンポよく行けません。
4人を受け持つわけですからね。
しかも、給仕さんの持ってるお盆には15杯くらいしか載ってないので、つまり1人3杯くらい食べると給仕さんは厨房にまたそばを取りに行くので、全然じゃんじゃん来ないわけです。。
誰か補充する係りがいても良さそうなもんですが。
やはり大食いはスタートダッシュが命!
体が満腹に気付く前に詰め込まないと。
それだというのに、まぁ時間のかかる事。
(その後、まだ帰ってくるなと願う事になるのですが、この時点では早く早くーと思ってました。)
我々2人で1人の給仕さんを独占するには、隣の中年女性を脱落させるしかない。
漫画「忘却のサチコ」でもそんなシーンがありましたが、まさにその通り。
しかし結構頑張る中年女性。
結局120杯くらい行ってました。
ちなみに、このお店では15杯でざるそば一人前。女性は30〜60杯くらいが平均だそうです。
一杯のお椀に入ってる量が多かったり少なかったりまちまちなので一概には言えないかもですが。
中年女性が脱落後、我々だけになったのでペースがぐっと早くなりました。
すごい圧力!
早く食べないと、給仕さん待ってるというプレッシャーはなかなかのものです。
100杯は軽く超えましたが、その後、なかなかそばが喉を通らなくなりました。
お腹はまだまだいっぱいにはなってないのですが、飲み込めない。
まるで、体がもう蕎麦は結構だと拒否してるみたいに。
1つのものを食べ続けると、栄養が偏りますから体がそう反応するのでしょうか。
とにかく、入っていかない。
そば以外の、カツ丼とかならペロリと食べれそうなのに。
しかし、何しにここに来た!
3000円も払うんだから、元を取らねば!!
おもむろにブラジャーのホックを外し、ズボンのチャックを下ろし、正座。
よし、まだいける。
じゃんじゃん〜
よし来い!まだまだー!
タコちゃん見ると、同じく辛そう。
漬物をかじっています。
「ヘイヘイ!そうめん地蔵みたいに店の蕎麦食べ尽くしてやるって息巻いてたくせに何だその様は。
蕎麦なら永遠に食べれると言っていたのはその口かー?」
「いやいや、やっぱり前半のスタートダッシュが出来なかったのが痛かった。てか正直、蕎麦に飽きた。」
「じゃあこの辺で蓋閉めて終わりにしな。私はまだまだ行くから」
「ヨーコちゃんより少ないのは男のプライドが許さない。てかもう終わってくれ」
「まだまだー!」
と、タコちゃんと目で会話。
長く一緒にいたらこんな芸当も出来るようになるんですね。
そこから私が10杯ほどリードし、180杯までいきました。
キリよく200杯行きたかったけど、タコちゃんが付いてこれなそうなので、ここで止めにしといてやろう。
そこから、タコちゃんが時間をかけて追いついてきて、男のプライドでプラス一杯の181杯で終了。
最後の一杯食べるのにえらい時間かかってました。本当にギリギリまでよく頑張りました。
お給仕さんのおばあちゃんの話まで聞いちゃったよ。北九州出身なんて運命的。
タコちゃんは、早くたくさん食べるのが得意で、私はゆっくり時間をかけてたくさん食べるのが得意なので今回は私のフィールドだったな。
デザートに出た夏みかんが美味しかったー!
いや、200いけたな。
100杯以上食べた人にはこの木の証明書がもらえます。
私の記録、180杯。
ざるそばで言うと12人前か。
給仕さんからはスゴイと褒めてもらいました(^ω^)
大食いの菅原さんは、記録570杯らしい。あー無理無理。
楽しかったー!
次は250杯目指します。
しかしだんだん後になってお腹が膨れてきました。
盛岡に、お気に入りのラーメン末廣があったので食べたいと思ってたけど無理かも。
とりあえず、イオン盛岡南へ。
車の後ろで横になってたらいつの間にか寝てしまった。
少し買い物してお相撲見て、花巻に向けて出発ー
車内で宮沢賢治の傑作選を読んでましたが、凄いですね。
この人の文章は、絵本みたい。
文字を読んでるはずなのに頭の中に絵本みたいに情景がしっかりと浮かんで、びっくりしました。
銀河鉄道の夜とか、なんて幻想的なんだろう。