出羽三山ではさんざん歩きました。
6月13日 火曜日 晴れたり曇ったり
山形と言えば何を思い出しますか?
私は、さくらんぼくらいしかイメージがなかったのですが、観光について調べると、
山伏、3本足のカラス、奥の細道、山寺、出羽三山、即身仏、霊山、羽黒山、信仰、修行…と、なにやらそういうキーワードがぞくぞくと。
あの、山伏達が、両側に高い杉の木が生えた森を歩いてる写真、見たことありませんか?
言われてみれば見たことあるような。くらいでしたが、調べてみると非常に興味をそそられる場所でした。
麓の駐車場に車を止めて、久しぶりに靴を履いて出発!
マイナスイオンたっぷりな森を歩くと、
五重塔が見えてきました。
そこから頂上までは、歩くか、有料道路を通って車で行くかの2択。
我々は、もちろん歩く!
この選択は5分で後悔しました。
すごい階段!
歩幅が芭蕉サイズかという狭さで歩きにくい!
そして、すごい階段!!
一ノ坂、二ノ坂、三の坂と有り、それぞれ心折れる坂なのです。
苦にはやがて終わりがくる、一歩ずつ歩を進めて前にすすめ、とのメッセージでも込められているのでしょうか。
けど、森の中は清々しい空気で、とっても気持ちいい。
絵になる場所も多くて、いい写真もいっぱい撮れました。
すれ違う方々に、あと少しだよ!がんばれ!と励まされながら、何とか着きました。
大きな神社!
来る途中にも、色んな神社のお社がいっぱいあり、ここに来るだけで相当たくさんの神社にお参りする事ができます。
松尾芭蕉の像もあり、隣には投句箱!
中に用紙があったので我々も投句すべく、句を考えました。
あーでもないこーでもない頭をひねりますが、俳句ってすんごい難しいですね。
たった17文字で情景を表現しなくてはならない上に、季語まで必要とは。
浮かぶのは、
こけむした 石ですべって こけました
みたいな、駄洒落ばっかり。
なんとか捻り出した2句を投函しました。
もっと勉強せねば。
来た道は帰らねばなりません。
私も少しは登山をかじった身。
下りは楽だなんて考えはとうの昔に捨てています。
この狭い歩幅の急な坂道、微妙に傾斜がついてて、苔も生えてるし、転げ落ちたら多分、良くて全身骨折。
私の駄句の通りこけないように慎重に慎重に歩を進めます。
太った体の重さが、膝とふくらはぎへの負担を更に重くし、早い段階で膝が笑いだしました。。
もう、膝、大爆笑。
まっすぐ立ってても、地震かと思うくらいの縦揺れ。
普通なら2時間で往復する道を、3時間半くらいかかりました。
※このブログに載せてる写真は全て、iphon4sで撮ったものです。
ええ。まだ4s使ってますよ。
一眼レフでいい写真いっぱい撮れたんですが、どうやってこのブログに貼り付けるのかわからず。残念です。
その後、大日坊というお寺に行きました。
ここは、即身仏を常時参拝する事ができます。
昨日ネットで即身仏について調べたら、何ともすごいんです。
もともとは、空海さんが生きて仏になれる!みたいなことを言い出してはじまったらしいのですが、修行の最終系ですよ。
ここ、山形の湯殿山で行われた修行らしく、日本にある即身仏のうち半分くらいは山形にあります。
エジプトにミイラがありますが、あれは死んだ後に色々処理してミイラにするのですが、即身仏は生きてる時にほぼミイラ状態にして亡くなるのです。
即身仏になるため、最初の1,000日は五穀断ち、食べるのは木の実や果物。その後、10穀断ちし、木の皮や根などを食べるそうです。
なぜかというと、体の筋肉や脂肪を落とし、死んだ後に腐ったり虫が湧かないようにするためだそうです。
それと、漆を飲んで中から防腐防虫処理、そして、塩水だけを飲み続け、身体中の物を出して、そんなこんなで文字通り骨と皮だけになったら丘の上に掘られた穴の中に入り、無言の行の中、その時を迎えるそうです。
それから1000日後、弟子たちによって掘り返されるそう。
しかし、湿度の高い日本の風土では、失敗してしまう事も多かったそうです。
何という事でしょうか。
参拝料500円を払ってお寺に入ります。
丁度、ツアーの人達が来ていて、和尚さんが説明をされてたので一緒に聞かせてもらいました。
そして、ご対面。
ほぅ。
6年に一度、衣装替えをするそうで、古い衣装が入ってる御守りが千円で売られていました。
ツアーの人達に飛ぶように売れてました。インターネット販売もしてるそうです。
それから、最上川沿いを通って今日の宿、道の駅とざわ高麗館へ。
すごい建物!韓国やー